2026.07.1
令和8年6月29日(月)に山形県立博物館(山形県山形市)で実施された山形県博物館連絡協議会の講演会において、当研究所研究員の岩田泰幸が「文化財用燻蒸剤の変容と文化財IPMの考え方に基づく有害生物対策の再考」の題目で講演いたしました。
本協議会には、山形県内の博物館・美術館等の職員および関係者の方々など計50名ほどが参加されました。
当日は、講師を含め県内の遠隔地からの参加者も多く見受けられましたが、協議会事務局の皆様のご尽力により滞りなく講演を進めることができました。
今回の講演では、昨今の文化財用燻蒸剤の状況についてや、その変容を受けての文化財IPMの導入について、最近の話題を絡めて話してほしい旨のご依頼をいただきました。
文化財用燻蒸剤「エキヒュームS」の終売を受けて、新たな有害生物対策の立案や見直しを各館が進めている最中かと思います。そこで、IPMに係る具体的な事例等をお示ししつつ、実践面での導入に際して参考になる情報を盛り込むよう意識しながらお話させていただきました。
質疑応答においては、ニュウハクシミなどを含む最近の害虫の動向についての質問があり、特に博物館で使用されているダンボールの取り扱いなどについてもご質問がありました。
人や物の行き来が盛んに行われている中で、新たに文化財分野で害虫として認識されるようになった種も散見されております。日常的な情報収集や注意喚起を考えていただく機会としても今回の講演が有効的に活きたようであれば幸いに思います。
当研究所では、引き続き、各地の博物館協会等や美術館・博物館等からの依頼を受け、講師の派遣や出張による研修も行っております。
また、参加される方々からのご要望に則して講演内容をご提示するなど、様々な形で現場に届きやすい講習を目指して対応いたしております。

▼会場館:山形県立博物館
https://www.yamagata-museum.jp/