事業のこと


文化財虫菌害研究所の事業 Activity

日本国内では全国各地に大小含め5000館以上もの美術館・博物館(※類似施設を含む)があります。
それら文化財を保管する施設の皆様に向けて、

  • 調査指導研究事業
  • 教育普及事業
  • 認定薬剤事業

の三本柱を事業の軸として日常業務、主に保存領域に役立つIPMの知識、ノウハウ、情報をお届けすることで
文化財保存業界の発展に寄与してまいります。


調査指導研究事業

(1)燻蒸処理効果判定
燻蒸処理の効果についてサンプル(虫とカビ)の生死を確認し、判定書を発行する。
(2)生物被害・環境調査
当研究所の職員が対象施設を訪問して虫やカビに関する様々な調査を行う。
(3)環境調査セット
対象施設の所属職員が調査セット(製品名)を使って採取した虫(トラップで採取)やカビ(綿棒で採取)を当研究所で調べる。
(4)同定
検体(虫やカビ)の種類を調べて、どんな特長(生態、対策など)を持つものか報告する。

教育普及事業

(1)研修会、講習会の実施
①文化財の虫菌害・保存対策研修会
毎年6月頃実施。文化財の虫菌害の被害、対策、資料の保存管理、その他最新のトピックスを紹介する。
文化財IPMコーディネータの資格取得、更新要件でもある。
②文化財防虫防菌処理実務講習会
毎年10月頃実施。防除処理をする際に必要となる知識や技術について最新の知見を紹介する。
文化財防除作業主任者の更新登録要件でもある。
③文化財IPM実践のための研修会
毎年11月頃実施。文化財IPMのすすめ方など実践する上で必要なさまざまなことについて、講師と受講生が意見や情報交換をする研修会。
④文化財IPMコーディネータ資格取得講習会と試験
毎年12月頃実施。「文化財IPMコーディネータ」資格取得のための講習会と試験。
文化財IPMをすすめていくために必要とされる様々な分野の知識を獲得するためのもの。
⑤文化財虫菌害防除作業に関する講習会と作業主任者能力認定試験
毎年3月頃実施。「文化財虫菌害防除作業主任者」資格取得のための講習会と試験。
講義は、殺虫殺菌処理を適切に行うために必要とされる知識を内容としている。
(2)図書・資料の刊行
文化財の虫菌害の防除や保存対策に関する情報の発信や知識向上を目的としている。

①生物被害、加害生物(虫、カビ)に関する書籍
②文化財IPMの手法や知見に関する書籍
③防除処理に関する書籍
④機関誌「文化財の虫菌害」の刊行

認定薬剤事業

文化財、図書、資料等の虫菌害防除に対して優れた効果と安全性をもつ薬剤や器材を認定するもの。
規程(※)にある要件を備えた者が申請することができる。
申請書では、規程(※)にある項目の説明をし、審査指針を充たす必要がある。
※文化財虫菌害防除薬剤等認定規程