当研究所の専門技術職員が各施設を訪問し、必要な器材等を用いて調査を行います。現場調査と得られたデータに基づいて報告書を提出いたします。調査はご依頼があった時点で伺う単発のものだけではなく、年間を通じたモニタリングにも対応できます。主な調査項目は以下のとおりです。 目視調査やトラップ調査により、虫害の有無や虫の侵入数や経路を調べるものです。 目視調査や綿棒によるカビ採取、培養により、カビの有無などを調べるものです。 目視調査、エアーサンプラーや滅菌綿棒によるカビの採取・培養により、カビ発生の有無や屋外からの流入量を調べるものです。 データロガー等によりデータを取り、その結果を解析することで温湿度が維持されているかどうかを調べるものです。 博物館、美術館等については、各館の事情や必要性に応じて各施設の担当職員が簡便な方法で環境調査を行うための「昆虫・カビ調査用セット」を販売しています。各施設の担当職員が調査説明に従い昆虫捕獲トラップの設置・回収、付着菌のサンプリングを行い、当研究所に返送してもらい、同定等の結果に基づいた防除対策・改善提案等を行います。 環境調査の結果に基づいた環境維持・改善をすすめていくための「実施計画書」を作成いたします。実施計画書では、どのような対策を、何月頃、何回、どの項目から優先して取り組むべきか、各施設に合致したオリジナルのものを作成いたします。また、計画を実施する際のより細やかな助言や提案につきましても別途ご相談をお受けいたします。 文化財だけでなく、家屋や食品から発生した昆虫やカビの同定(生物の種名を鑑定すること)をしております。文化財等の保管・管理方法や虫菌害の防除対策について指導・助言や提案を行います。 文化財等に関して虫菌害の防除措置(燻蒸等)を行った結果の効果判定を行い、防除措置の適切性を確認します。防除措置(燻蒸等)を行う場所に効果判定用テストサンプルを設置し、防除措置終了後に当研究所に返送してもらい、効果の判定を行います。
調査・同定・殺虫殺菌処理効果判定Measurement
環境調査について
虫害調査
カビ調査
浮遊菌・付着菌調査
空中浮遊菌調査温湿度調査
保存環境調査調査セットによる環境調査
採取する防除対策設計
昆虫・カビ同定
殺虫殺菌処理効果判定