「カビ退治3」
■書籍のカビの処理「刷毛・ブラシ編」
注意点
・湿度は65％RH以下ですか？超えている場所では湿度を下げてから作業をしてください。
・健康被害を防ぐため服装を整えてください、カビの吸入や付着がないように必ずキャップ、マスク（防塵マスクとして販売されているタイプ(N95など)）、ゴーグル、手袋(パウダーフリー)（使い捨てのニトリルゴム製の薄手の物(細かい作業に向く)）、作業着（白衣・使い捨ての不織布製の上着等）、靴カバー等を使用します。
・HEPAフィルター付きの掃除機が無い場合は、刷毛・ブラシを使用します。平筆の幅の広い物や細い物、大き目の刷毛等数種類のタイプの違った物があるといいでしょう。
・刷毛やブラシを使用する際は拭き取るときと同じように一方方向に払いましょう。往復させてはいけません。
・刷毛・ブラシを使用する際、書籍に非常に多くのカビが生えてしまっている時は、最初に消毒用アルコールでカビを拭き取り、その後に刷毛・ブラシを使うと、胞子をまき散らしてしまう危険が減ります。
・書籍の天の小口をしっかり片手で持ちます。このとき本が開いて中にカビの胞子等が入り込まないようにしましょう。・前の小口・地の小口・表紙・裏表紙・背も同様に行います。
・刷毛を動かす方向は、クリーニングボックス内の集塵機やブッククリーナー上で、吸引口に向かい刷毛で払います。
・作業終了後は、マスク・手袋についたカビが飛び散らないように、そっと外し、ゴミ袋に入れ密封して廃棄します。うがい・手洗いも忘れないようにしましょう。