文化財IPM 何でも質問箱

「文化財IPMコーディネータって何をするの?」②

 前回は文化財IPMコーディネータの資格を持った学芸員についての話題でしたが、今回はこの資格を持った防除会社・施設管理者等について考えてみます。

●館・施設から虫・カビが発生した相談があった場合に次のようなことができる会社・人を想定しています。
①生物被害・環境の調査等を行い、被害状況を正確に把握すること。
②その調査の結果により館・施設側と防除対策案を計画すること。
③薬剤等での処理をするか、調査の継続や清掃等の日常管理を行うかを提案すること。
④単発での対策か年間管理を行うか提案すること。

 防除会社・施設管理者の文化財IPMコーディネータの資格は、虫やカビの十分な知識をもち、更に薬剤等による適切な対応もすることができることを想定しています。
 被害の状況、資料の材質、施設の環境を把握し、資料の安心安全を第一に考え、正しい判断をして欲しいと思っています。