2016.06.28
平成28年6月16日、17日に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)において「第38回文化財の虫菌害・保存対策研修会」を開催しました。
本研修は、一般の文化財保存管理者をはじめ、博物館・美術館・図書館・資料館・文書館等において展示・収蔵品や資料等の保存管理する担当者、文化財に関する生物被害防除業務に携わる方等を対象としており、全国各地から159名の参加でした。
今回は、「建造物移設によるネズミ・ゴキブリの防除対策」、「博物館、美術館における照明とLED照明の導入」についての講義、また「たばこと塩の博物館」(東京都墨田区)、「三重県総合博物館」(三重県津市)におけるIPMの取り組み事例についてご紹介いただきました。両館とも新しい施設で、建設計画段階から取り組んできた生物被害対策の内容、現在のIPMの取り組みの様子がよくわかり、受講生の方にとっては、業務に役立つ内容であったと思います。
本研修は、「文化財IPMコーディネータ」資格取得のためには本研修会の受講を要件としており、毎年施設における様々なIPMの取り組み事例をご紹介しております。次回もたくさんの方々の参加をお待ちしております。