資格のこと


文化財IPMコーディネータとは

 IPM(総合的有害生物管理)は、薬剤だけに頼らず生物被害を防ごうという考え方で農業分野をはじめとして行われている手法で、博物館、美術館、図書館、資料館、文書館等においてもこの方法によって虫菌害を防除することが広まりつつあります。
 しかし、文化財を中心とする博物館、美術館、図書館等の収蔵品等については、農業分野等の手法をそのまま導入することは難しいため、各館に応じたIPMの手法が必要です。これらについては、主に清掃・温湿度調整などの環境管理と薬剤などを用いた防除を組み合わせて文化財に加害する害虫をなくし、カビによる文化財への目に見える被害を防止することを目指す必要があり、当研究所ではそのような手法を「文化財IPM」と呼んでいます。
 「文化財IPM」の具体的な手法は、対象となる文化財等の種類や収蔵・展示施設の状況などによってさまざまですから、これを実行するについては一定の知識・技術をもった者が、適切に作業内容や行程を企画し、進行を管理する必要があります。


「文化財IPMコーディネータ」資格取得から資格更新の流れ

資格取得

例年12月頃「文化財IPMコーディネータ資格取得のための講習会と試験」の 2日間の受講を受けた者が3日目の認定試験を受けられる。試験に合格し、同年6月頃開催した「文化財虫菌害・保存対策研修会」の受講をしている場合は「文化財IPMコーディネータ」資格の申請をすることができる。同年6月の研修会の受講をしていない場合は、翌年の6月頃に開催される「文化財虫菌害・保存対策研修会」を受講することで資格の申請をすることができるようになる。

  • 試験は「文化財IPMの概論と組織に関する問題」・「有害生物(虫・カビ)に関する問題」・「生物被害防除の基礎に関する問題」・「空調と施設管理に関する問題」4科目
  • 9割程度の合格率(各科目が平均的に理解できているかが問われる)
  • 講習会受講料
    20,000円
    (当研究所維持会員18,000円)
  • 受験料
    5,000円

登録申請書・住民票(写し)・証明写真1枚を提出で、資格の取得・登録ができる。

  • 登録手数料
    5,000円

「文化財IPMコーディネータ認定証」(賞状)・「文化財IPMコーディネータ証」(カード式)が発行される。有効期間は5年間。


資格更新

更新するためには、更新期限前2年間のうち1回の「文化財虫菌害・保存対策研修会」(6月頃開催)を1回受講することで更新ができる。

  • 研修会受講料
    28,000円
    (当研究所維持会員25,000円)

登録更新申請書・住民票(写し)・証明写真1枚を提出で、資格の登録更新ができる。

  • 更新登録手数料
    5,000円

資格を持ち続ける場合、5年ごとの更新登録申請が必要

  • 更新登録手数料
    5,000円

「文化財IPMコーディネータ認定証」(賞状)・「文化財IPMコーディネータ証」(カード式)が発行される。有効期間は5年間。